2017年3月19日マーケティングテクノロジスト養成講座に参加してきました。
https://web-mining.doorkeeper.jp/events/56929
一般社団法人ウェブ解析士協会主催で、海老澤さんが講師を務められました。
「マーケティングテクノロジストはマーケティングに関わる様々なテクノロジーを扱うからです。
しかし、タグマネを使わないマーケティングテクノロジーは考えにくいです。」
というところで、タグマネージャーの活用を主題に置いた講座です。
「自分でタグを設計、設置、デバッグできる」ことをゴールとしています。
【タグマネージャーとは?】
前提として、タグマネージャーとは何ぞや?と思う方もいると思いますので、解説します。
文字通り「タグをマネージする」ツールです。
代表的なものにはGoogleが提供するGoogle Tag Manager、Yahoo!が提供するYahoo Tag Managerがあります。
Tag:Tagというのは、洋服などについている「タグ」と同義語です。
ウェブ解析においては、ページに張り付けるTagということで、
解析をするためのデータを取得するためのものです。
Tag Manager:Tagを管理するという言葉通りです。
ですが、これがいろいろなことができてしまう優れものなのです。
本ページでは下記のように略称を使います。
タグマネージャー→タグマネ
Google Tag Manager→GTM
Yahoo Tag Manager→YTM
【講座の特徴】
まず、書籍が発売されています。
書籍名:デジタルマーケターとWeb担当者のためのGoogle&Yahoo!タグマネージャーの教科書
https://www.amazon.co.jp/dp/4839960879/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_oT6ZybZ53XW99
この書籍がテキストになります。
※このテキストを事前に読んでいることが前提となり、講座が進みますが、
重要点の解説をしますので、予習が不十分でも参加できます。
今回の講師の海老澤澄夫さんは、長くこの業界で活躍されています。
マーケティング的な視点と、テクノロジーの知識を合わせて持った「マーケティングテクノロジスト」の典型のような方です。
今回の講座はウェブ解析士を対象にしているため、受講生は全員ウェブ解析士(大半がマスターもしくは上級)でした。
※今後はウェブ解析士(初級)や未経験者も増えると思います。
講座の特徴は大きくわけると3つです。
1)なんのためのタグマネージャーなのかを体系的に理解できる
2)実験環境があるので、実際に手を動かしながら学べる
3)ワークで、「難しさ」と「やらなければいけないこと」を実感できる
1)なんのためのタグマネージャーなのかを体系的に理解できる
Tagとは何ぞやという話から始まり、なんのためにタグマネが必要なのかを実感できます。
新規だけやみくもに追うウェブマーケティングは限界で、これからは既存のお客さんの態度変容を促すことや把握することが大事になります。
そうなると、既存のお客さんにメッセージを出し続ける「統合型マーケティング」が重要になります。
私個人としてはこれがタグマネを使う一番の理由です。
もう一つはタグが増加する中で、それを管理しないといけないことです。
管理というのはタグの管理のみならず、情報を管理することで、関係する人の関係性にも影響を与えます。
2)実験環境があるので、実際に手を動かしながら学べる
予め用意された実験環境があります。
実験環境は3つ。
・デモサイトとそれを編集できる環境
・Googleアナリティクスの環境
・Google Tag Managerの環境
これらがなんと「参加者一人に一つ」用意されています。
やっぱりタグを貼ったり、データの取得を確認しないといけないですからね。
ここでの重要ポイントの一つが「デバック」。
「公開前にプレビューモードにし、その上でGTMを貼ったページをロードすると、ページの下に動いているタグと動いていないタグが出てくる。
Tags Fired On This Page: に出てるか確認。」
などいくつか検証方法を試します。
GTMなどを使う際に、うまくいかない理由の一番は「うまく実装されていない」ことです。
つまり「自分を疑え」ということだと思うのですが、人はなかなかそうならず自分がやったこと以外に原因を求めます。
しかし、やっぱり実装が大事で、そのデバックできないとデジタルマーケティングに関われません。
3)ワークで、「難しさ」と「やらなければいけないこと」を実感できる
サイトオーナー、サイト制作者、解析担当者、広告担当者、タグマネ設計者、にわかれて、タグマネの実装仕様書を作るという鬼のようなワークでした。
※ちなみに、私はタグマネの実装仕様書担当。
30分のワークで各役割で意見をしながらまとめるのは時間不足でしたが、いろいろ気づきがありました。
・そもそも何をしたいのかを明確にしないといけない。(タグ貼っておいて! はダメ)
・売上や利益をあげるためにウェブがあり、そのウェブを活かすためにデータがあり、そのデータを取得したり活用するためにタグマネがある。
・記録を残すことの重要性。
「頭だけでなく、タグマネに関わっていきたい」という人には最適な講座です。
この講座は今後も開催予定です。
興味ある方はご連絡ください。
※なお、第1回目(2017年3月19日)の参加費4,000円(ウェブ解析士会員向け)は今回限りです。
今後は違いますのでご注意ください。
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