ファイターズとベルマーレの共通点

名古屋育ちで仕事は東京時代が長かった小坂です。

 

私はプロ野球は北海道日本ハムファイターズ(以下日ハム)、Jリーグは湘南ベルマーレ(以下湘南)を応援しているのですが、よくなんで?と聞かれています。

 

私も実はなんでこの組み合わせなんだろうと思っていました。笑

好きになるのに理屈はないからなあと思っていたのですが、最近よく思うんです。

 

なんかこの2チーム似てきていません?

 

よく似ているのが選手獲得の考え方

生え抜き選手が多いのですが、日ハムは野手は高卒、投手は大卒が多いという特徴があります。

湘南は高卒(ユース含む)が多いですが、中盤は大卒が多い。

 

チームの要は日ハムなら宮西や鶴岡のような重鎮はいますけど、高卒選手がひっぱります。中田や西川、中島、近藤、上沢、石川直也らですね。

湘南も現鹿島の永木や現主将の高山らが重鎮ですが、以前なら遠藤航や菊池大介、今なら杉岡や斉藤未月というように高卒選手が輝きます。

 

他のチームからの移籍組は日ハムは矢野や大田ら、湘南は岡本や大野にミキッチや梅崎ら。

他球団でブレイクできなかった若手と、もう一花咲かせたいベテランが多いんです。

湘南だと過去には山田や大竹もそうでしたね。

逆にバリバリの全盛期に移籍してくる選手はいません。

柏からレンタルで来た秋野のようにその環境を求めている選手が集まったりもします。

 

次に育成の考え方。

日ハムは二軍で実戦経験を積ませ早い時期に一軍に上げます。

湘南も18歳でJリーグでスタメン出場ということは多く経験を積ませることを重視します。

22歳のクローザー石川直也や、2年目なのに風格漂う杉岡なんかが代表例ですね。

 

なので、高卒選手にとっては入りたいチームになっているでしょう。

 

三つ目にフロントと現場の一体感。

お金がないチーム事情と育成重視の考えを共有し、連動して動きます。

同じ2012年に監督に就任した栗山監督と曺貴裁監督は今年7年目です。

 

他のチームにここまで長期政権の監督はいません。

その間浮き沈みがありました。

日ハムは2012年リーグ優勝も2013年は最下位。3位2位と順位を上げ2016年に日本一になりましたが、2017年は5位に転落。

湘南も2012年J1昇格を決めましたが、2013年は陥落、2014年J2で記録的な強さで優勝も、2016年に陥落。

監督解任されてもおかしくない成績もありましたが、長い目で連動して動いているので長期政権になっています。

 

四つ目に選手を考えている。

お互い若くして出番をつかみ主力になるため、いい時期に移籍をすることがあります。

日ハムでいえば大谷翔平、湘南でいえば遠藤航がその代表例です。

遠藤は22歳で移籍し24歳で海外に移籍、大谷は23歳です。

 

どちらも生え抜きの選手に残ってほしいと思いながらも挑戦を応援します。

しばりつけることはしません。

 

五つ目にファン・サポーターが温かい。

他チームに比べるとブーイングが少なく、若い選手のミスに寛容です。

これも若手が出てくる要因の一つでしょう。

若手が伸びないチームはファンが我慢しないということもあるように思います。

 

そして最後ですが、日ハムも湘南も強いチームという印象を持つ人は少ないと思います。

でも面白いチーム、見てみたいチーム、何かやらかすチームと思う人は多いんじゃないでしょうか。

 

昨日のルヴァン杯の梅崎を見ていて、大田泰示を思い出しました。

共通点はサッカーが、野球が好きなんだなあと感じるところです。

 

楽しく試合をする。全力でやる。応援する側も楽しく全力で応援する。

 

ここが共通点なのかなあ。

 

コンサドーレ札幌も似たチームだなあと最近思います。

 

湘南はルヴァン杯優勝し、日ハムは吉田輝星をドラフトで指名。

今後も楽しみです。