東京五輪のチケットシステムは優秀だと思う

東京五輪は札幌ドームの3試合に申し込んだ。
ところで、このシステムを批判している人多いけど、不要に上から目線でいわせてもらえれば、その批判は間違っていると思う。

その理由
1.チケットぴあなどのチケットサイトでは、人気チケットが発売になるとその時間帯(人気によっては長時間)つながりにくくなる。
 その結果、そのチケット以外も買えなくなることがある。
 なので、そういうシステムを使えばいいという意見は論外と思います。

2.規模が全然違う。
 今回売り出されたチケットはおそらく100万席分を超えるでしょう。
 この規模が売り出されることは五輪や各W杯などしかない。
 それに応募する人は数百万人になるでしょう。
 実際FB見ているだけでも私の友人の1割ぐらいは初日に挑戦している模様。
 それだけの同時接続を担保するシステムを作るのは現実的に無理だし、過去にないでしょう。

3.待ち時間がわかる。
 1.がその代表例ですが、結局いつになったら買えるのかわからないからひたすらアクセスしつづけてさらに負荷があがる。
 今回は待ち時間がわかるので、「いつかは応募できる」安心感がある。
 私は20分という待ち時間表示で、結果的に15分ぐらいで買えて、電話認証でてこずりましたが、タイムアウトしないシステムだったので(ログイン継続にチェックを入れていれば)、定期的に電話認証を試していたら1時間ぐらい(これはかかりすぎだが)で電話認証も終わりました。

4.負荷をうまく分散しているので軽い
 おそらく、チケット待ちの列には負荷の軽いシステムにしてそこにためておき、負荷が重いチケット申し込み(検索など)部分に入場制限している。
 その結果、チケットを選ぶ段階ではサクサク動く。
 これは大事。

5.なので、いつになったら応募できるかわからないとか、いつもBUSYということがない。

6.BOTを排除
おそらくこれが大きい。
チケットシステムでよく言われることですが、転売屋がシステム的に申し込みアタックを繰り返して買うので、システムが不要に重くなるという問題があります。
今回はそういう自動で応募を繰り返す仕組みを排除するのが狙いでしょう。
それをしないと今回の比でない負荷がかかり、応募できない。

多分過去にチケット買ったことない人たちが非難しているのだと思いますが、過去の大規模スポーツ試合と比較すればはるかによいです。

ぴあとかにシステム使えばいい意見も随所で見られましたが、通常のぴあのシステム利用したらもっとひどいことになったのは間違いないと思います。
五輪以外のチケットも買えなくなる。

私はサッカークラブ選手権も2回観戦したことありますが、そのときもかなり時間かかった。
またラグビーでも6年前にニュージーランド戦買おうとしたときはかろうじて立見席(8千円)変えたけど、全然つながらなかった。

一応下記のようなビッグゲームのチケットを苦労して取った(取ってもらった含む)ことあります。
2008年:サッカー世界クラブ選手権決勝
2013年・2018年:ラグビー日本代表対オールブラックス
2014年:サッカー世界クラブ選手権決勝
2019年:イチロー引退試合(結果的に)
2019年:ラグビーW杯

この中では「応募できる人を制限する」場合が多く、例えばラグビーW杯であれば事前に登録した「地元枠」や「ラグビー協会会員」などが対象で最初に売り出します。
その結果、一般枠ではあまり残っていなくて、一般枠は今回の東京五輪と同じ仕組みです。

今回の東京五輪の一つの特徴は「既得権を認めない」とこだと思います。
なので、よく言えば「誰でも平等にチャンスあり」、悪く言えば「過去によく観戦していたコアなファンが優先的に買えるチャンスがない=混む」となります。

チケットシステムを非難するのは自由ですが、今回のシステムが過去のものより悪いというのは違います。

無責任な非難は自分の無知をさらすだけにもなるので止めること進めます。

広島カープのチケット問題で悩んでいる人なんて、カープも今回のようにすればいいのにと思っているんじゃないですかね。